AM（アディティブマニュファクチャリング）／3Dプリンティング

デパウリングに特化したソリューションを活用して、安全で信頼性の高い粉体ハンドリングと使用済み金属粉の再処理を実現

VOLKMANN（フォルクマン）は、アディティブ・マニュファクチャリング（AM）向けの製品＆ソリューションを提供しており、金属粉末の安全な取り扱いと搬送に特に力を入れています。

金属粉末をクリーンかつ安全に搬送するためには、バキュームコンベアが効果的です。VOLKMANN（フォルクマン）のVSシリーズとPPCシリーズのバキュームコンベアは、多くの金属製3Dプリンターの大手メーカーやユーザーによって利用されています。PowTReX（パウトレックス）システムに統合されたバキュームコンベアにより、多くの企業がビルドボックスからルースパウダーを取り出すこともできます。

使用済みの金属粉末を処理またはリサイクルするためには、PowTReX（パウトレックス）または固定式の粉末処理ステーションを使用することができます。これらのシステムは、オーバーサイズの粒子や壊れた支持構造物、その他の異物を選別して、再利用可能な金属粉末を取り出します。

VOLKMANN（フォルクマン）は、IDAM研究プロジェクトのプロジェクトパートナーとして、業界内の粉体処理に関する知見を深めています。このプロジェクトにより、乾燥した金属粉末が、3Dプリントにおける部品の品質を著しく向上させることが分かりました。また、不活性ガスは粉末の取り扱いを簡単にすることができます。新品の金属粉や使用済みの金属粉、再調整された金属粉の乾燥（コンディショニング）は、真空搬送乾燥システムで容易に実現できます。

＼弊社新商品！PowTRexのご紹介／

▶先ずは、こちらの動画をご覧ください！

PowTReX（パウトレックス）は、3Dプリンターに接続し、オプションでふるい分けた金属粉を3Dプリンターに戻すことができるリターン・トゥ・ユース輸送を実現します。

PowTReX（パウトレックス）の目的は、3Dプリント工程で使用可能な高価な金属粉を回収し、使用できなくなった材料を排出することです。ふるい分けされた粉末は生産サイクルに戻されるため、効率が向上します。また、パウダーを真空搬送技術で自動的に戻すこともできます。

HEPAフィルターを内蔵した防爆システムは、ステンレス、アルミニウム、チタンなど、積層造形に用いられる一般的な金属粉で安全でクリーンな作業環境を実現します。

PowTReX（パウトレックス）は、クローズドループ/イナートシステムとしても利用できます。通常の大気圧の空気と不活性ガスの両方で動作し、製品保護のために不活性ガスによる搬送が必要な場合は、PowTReX（パウトレックス）システムは「クローズドループ」で設計されています。不活性ガスはシステム回路内に保持され、再利用されるため、追加コストを回避できます。

具体例として、PowTReX（パウトレックス）はシーメンス事業のマテリアル・ソリューションズで使用されており、ステンレスパウダーで最大500kg/h、アルミパウダーで最大300kg/hの高い材料処理能力を持ちながら、非常に小さな設置面積を実現しています。また、ふるいにかけたパウダーを真空搬送技術により、3Dプリント工程に自動的に戻すことも可能です。

DPS Metal 1は、ビルドフレームからビルドジョブを自動的に解放し、完全に脱粉することができます。このシステムは完全に自動化されており、オペレーターは中間的な手動ステップを必要としません。洗浄結果は非常に良好で、通常、下流の洗浄工程は不要です。また、金属粉は容器に回収され、その後の再加工に利用できます。密閉されたシステムは、作業者を金属粉の粉塵から守り、金属粉を環境からの汚染物質から保護します。

＼真空搬送による金属粉への影響はありますか？／

▶最新技術　－　金属粉末の不活性化

不活性化の理由として「湿度をシステムから遮断する」「パウダーから少量の湿気を取り除く」等があります。しかし、十分な乾燥圧縮空気でも可能です。プロセス全体を不活性化する必要は有りません。最適な方法として、「大気圧下でのパウダー処理」「最終工程としてパウダーを真空乾燥」「パウダーを事前にパージした容器にわずかな加圧(＋20mbar)で保管」

結論として、

1）PowTrexによる金属粉の安全な取り扱いには、粉体取扱いプロセスでの不活性化は必要ありません。

2）どのようなレベルの不活性化であっても、粉体ハンドリングプロセス中の金属粉の酸化を止めたり、減らしたりする事は出来ない。