Formnext 2021に出展したVolkmann

アディティブマニュファクチャリングにおける粉体ハンドリングの高度化 – 3Dプリンティングを取り巻く真空搬送など

ついにフランクフルトでもFORMNEXTが開催されました。展示会間の長い待ち時間を有効活用し、3Dプリントの前処理・後処理で金属粉を取り扱うための最新のアイデアと装置を紹介しました。

写真1:Thomas Ramme氏による講演@TCT Introducing Stage

アディティブ・マニュファクチャリングでは、新しい粉を機械に供給する、機械を空にする、粉をふるいにかけてリサイクルするなど、さまざまな粉の取り扱いがありますが、これをメーカーの異なる複数のプリンター(マルチマシンレイアウト)と組み合わせて使用することもあります。非常に柔軟な粉体ハンドリングシステムが要求され、真空搬送はプロセスの組み合わせに最適な搬送方法です。VOLKMANNはFormnext 2021の自社ブースでこれを紹介しただけでなく、見本市周辺のさまざまなイベントやセミナーで、約50年にわたる金属粉の取り扱いから得た深い知識を共有しました。

Pic2 ビルドボックスからの未溶融粉の取り出しの基本的な考え方 
Pic3  大型容器への充填・排出をダストフリーで管理
Pic4 3Dプリンターに新しい粉末を供給し、空にして、ふるい分けで粉末を再利用する様子

多くの参加者があったTCT紹介ステージ壇上(写真1)では、AM産業における様々なアプリケーションについて徹底的な概要説明が行われました。ビルドボックス(pic 2)や開梱ステーションから未溶融粉末を取り出すという基本的なコンセプトから始まり、マテリアルフローのより深い分析へとレクチャーが展開されました。例として、写真3と写真4は、大量の金属粉末を扱う際にますます重要になる、制御された、ほこりのない大型容器の充填と排出の重要性を示しています。

また、セミナーと展示ブースの両方で、以下のトピックを取り上げました。

金属粉の回収・選別(PowTReX等)
BMW社とGKN社における建設用キットの完全自動空箱化(下記参照:IDAM研究プロジェクト)
新旧金属粉末の再調整、乾燥、混合
AM金属粉専用スプリットコーン・ドッキングバルブ(VIAS)
カスタマイズされたエンジニアリング:例えば、複数台のマシンのレイアウトにおける安全なパウダーハンドリングなど

補足説明

図5:IDAM研究プロジェクト「Industrialisation and Digitalisation of Additive Manufacturing」の詳細 www.ilt.fraunhofer.de/en/press/press-releases/press-release-2019/press-release-2019-4-17.html

POWTECHバーチャルトークのセミナー録音、VOLKMANNによる講演「Advanced Powder Handling in Additive Manufacturing industries」
https://uk.volkmann.info/2nd-webinar-powtech-virtual-talks-metal-powder-handling-in-the-additive-manufacturing-industries-am/

POWTECHバーチャルトークのセミナー録画、プレゼンテーション:VOLKMANNによる「ATEX下での粉体およびバルク材料の輸送と爆発防止に関する考察」https://uk.volkmann.info/powtech-virtual-talks/

各種研究開発プロジェクトの最新の進捗状況については、お気軽にお問い合わせください。

画像インデックス

写真1〜4:Volkmann GmbH, SoestのDipl.-Ing. B.Eng.(Hons.) Thomas Rammeが、26年以上にわたる真空搬送と金属粉ハンドリングの経験について報告しているところです。

図5:実際の生産現場で実証された脱液・再生ステーション(IDAM)の全景。