EOSとVolkmannが提携し、完全自動化された産業用3Dプリンティングのパウダーハンドリングソリューションを提供

複数のEOS金属積層造形システム向けに設計され、最大6台のプリンターでエンドtoエンドのパウダーハンドリングを迅速かつ安全に自動化

ドイツ(ゾースト)2023年11月9日-VOLKMANNとEOSは本日、EOS M290、EOS M400、EOS M300シリーズ積層造形(AM)システムのユーザー向けに、拡張可能なクローズドループ金属粉末ハンドリングソリューションを発表しました。EOSから直接提供される金属AM材料の取り扱いと加工は、最初の粉末調整からクローズと全自動粉末回路まで、前処理と後処理の両方で、総合的な粉末ハンドリングアプローチによって管理できるようになりました。

クローズドパウダーサーキットは、1つの生産セルに最大6台の3Dプリンターを設置し、完全自動のパウダーハンドリングを行うことが出来ます。このようなシステムの拡張は、既存のプリンターを組み込んで徐々に行う事が出来ます。プロジェクト計画から最終用途に至るまで、3Dプリンティングとパウダーハンドリングの為の包括的なシステムをワンソースで提供する事で、ユーザーはこのパートナーシップから利益を得る事が出来ます。

VOLKMANNは、パウダーハンドリング用の革新的なシステムのリーディング・プロバイダーとしてAM業界でその地位を確立しており、EOSとのパートナーシップに専門知識をもたらしています。この技術により、ユーザーはEOSの技術に適応され、最適化し、集中的にテストする事が出来るようになりました。

  • クローズドシステムでの安全なクリーンなパウダーハンドリングを採用し、粉塵暴露に対するオペレーターの保護と、環境影響や汚染に対する粉体原料の保護を強化
  • プリント工程と並行して粉体の高速デパウリングと自動補充を行う事で、機械の生産性と工程の信頼性を向上
  • 年中無休の完全自動粉体ハンドリングにより、手作業工程を削減
  • 1つの生産セルで最大6台のEOS M400またはEOS M300シリーズAMシステムに粉体を供給できる、高性能の中央粉体ハンドリングシステムを活用
  • オプションの乾燥およびクローズドシステム工程により、パウダーの品質を確保
  • 生産セルを段階的かつコスト効率よく拡張出来る、スケーラブルなシステムの柔軟性
全自動粉体ハンドリングを備えたクローズドパウダーループ内に6台のEOS M400を設置した生産セル

モジュラーコンセプトでは、複数の装置を接続する事で、個々のプロセスステップを実行します。これらの装置は個別に操作する事も可能で、後に生産を拡張する場合には、最大6台のAMシステムを接続した完全自動化システムに接続する事もできます。各装置間では、実績のあるバキュームコンベアシステムを使用して、パイプやホースを通して、金属粉が搬送されます。クローズドパウダーサーキットにおける完全なパウダーハンドリングには、以下の工程が含まれています。

  • プリント後の設置チャンバーから金属粉末の素早い取出し
  • 篩い分けによる使用済みパウダーの調整
  • オプションで、加工前と加工後のパウダーの容器への中間バッファリングや、プリンターに自動充填するための備蓄も可能
  • EOS M400またはEOS M300シリーズAMシステムへのパウダーの自動充填
  • オプションで、プリンター充填前にパウダーを直接真空乾燥

ユーザーは、最初のプロジェクト計画から試運転、システムの全ライフサイクル、サービスに至るまで、3Dプリンティングとパウダーハンドリングに関する単一の窓口を持つことが出来、最適に構成されたAMシステムとパウダーハンドリングシステムにより、完全なシングルソースの粉体材料ソリューションの恩恵を受けることが出来ます。

EOSについて

EOSは、産業用3Dプリンティング技術を通じて、責任ある製造ソリューションを世界中の製造業者に提供しています。1989年に設立されたこの独立系企業は、高品質な生産効率と先駆的なイノベーションおよび持続可能な実践を結び付け、製造業の未来を形創ります。EOSは、プラットフォーム主導のデジタル・バリュー・ネットワークと、サービス、素材、プロセスの総合的なポートフォリオによって、お客様のニーズを満たし、地球に対して責任ある行動をとることに深くコミットしています。

11/10ドイツで開催されたFormnextでのVOLKMANN+EOSでのコラボ展示風景