▶粉粒体にとって真空搬送は理想的な輸送方法です。
人手による粉体の投入や機械式コンベアでは「粉塵による環境の悪化」「異物の混入」「電気の火花による爆発の危険性」「静電気の蓄積」などの大きなリスクが考えられます。


機械式コンベアとは異なり、粉粒体を輸送する為に必要なのは『圧縮空気』のみです。製品の輸送ラインに機械的な部品は無く、密閉構造のラインを構築する事が可能です。それにより、衛生面と環境面の改善を実現できます。

▶バキュームコンベアの基本原理について
1)真空ポンプが稼働すると同時にコンベアの排出弁
が閉じます。
2)真空ポンプはコンベア内と配管の空気を排気し、
負圧を発生させます。
3)貯蔵ホッパーの吸込口(2次空気取込口)より空気が吸い込まれ、その流れによって粉がコンベア側に搬送されます。
4)コンベア内部のフィルターによって、空気と粉体は分離し、真空ポンプ内部への粉体の侵入を防ぎます。
5)真空ポンプの稼働中に、付属の逆洗タンクへ圧縮空気を充填します。
6)真空ポンプが停止し、排出弁を開放すると搬送した粉体が自重で落下します。この時逆洗タンクからフィルター洗浄用のエアーが吐出します。
7)上記のサイクルを繰り返すことによって、粉体を搬送します。このサイクル制御は、空圧式の専用コントローラーにより行います。
空気輸送方式によりコストの削減が可能です。まず輸送経路(配管)の設置が簡単に行えます。特に弊社のバキュームコンベアは小型式の為、配管口径が小さく、軽くなり容易に設置できます。更に、配管をサニタリー配管にすることで、粉体の輸送効率が上がります。勿論、設置コストの安価なホースによる配管でも輸送は行えます。
▶コンベアラインで可能な搬送条件 管内流速:3~35m/sec



弊社独自の真空ポンプにより、低密度高速輸送~高密度/プラグ輸送に対応出来ます。低密度高速輸送での管内流速は製品粒子の浮遊速度よりもはるかに高速な18m~35m/secとなります。材料密度は低く、多くの場合最大流量を達成できます。但し、粒子の摩耗や破損につながる可能性はございます。
▶バキュームコンベア用真空ポンプ(エアー駆動式マルチエジェクタ―)

特殊なノズル形状と空気力学の特殊設計により、独自の効率を実現しています。
▶小型、軽量、音も非常に静か
▶オイルフリー、メンテナンススリー
▶発火源が無く、熱の発生が無い
▶大量の吸引空気と最大-91kPaの負圧を発生
▶コンパクト設計&輸送ラインの設計自由度が高いので置換も簡単です。


設備導入を失敗したくない!そんなお客様のパートナーとして、空気輸送に精通した経験豊富なスタッフが『安心・確実』な提案をさせて頂きます。