エアレーションホッパーのご紹介

平素より大変お世話になっております。
本日はエアレーションホッパーをご紹介いたします。

エアレーションホッパーとは

エアレーションホッパーとは、粉を液体のように動かしてスムーズに排出し、工数や原料ロスの削減につなげるものです。ホッパーが2つ重なる構造で内槽ホッパーには微細な穴が開いており、外槽ホッパーにエアーを接続し空気を取り込むことで粉体を流動化、排出を促します。

↑ホッパーの排出口にセットして
使用します

材質:SUS316L
供給圧力(目安):0.1MPa
内槽ホッパー径:φ200mm
排出口:2Sヘルール ※変更可
特許出願番号:特願2023-087758

こんなときにおすすめです

粉の圧力などで排出口の上部がアーチ状に閉塞し排出が止まる「ブリッジ」や粉の圧力と側面の摩擦により粉が固まり排出口の上部だけ粉が抜ける「ラットホール」などを解消し、粉体の排出を効率化します。

異物混入のリスクを低減する 洗浄しやすい構造

内槽ホッパーには微細な穴が開いており、そこからエアーを取り込み、ホッパー内の閉塞を解消します。この穴は、粗さの異なる網を重ねた多層メッシュを使用した従来品に比べ細かいスキマが少なく、粉が入り込んでも洗浄がしやすい形状です。

同一ラインで複数種類の生産をする場合や、高い衛生レベルが要求される製薬業界などでコンタミネーションのリスクを低減します。

詳細説明

従来内槽ホッパー部は5層のメッシュを使用しておりましたが、多層メッシュの場合には網目の中に入った粉がいくら洗浄しても出てこないという問題点があり、クロスコンタミ防止の為に同一の粉でしか使用できませんでした。メッシュではなく板材に微細な穴を開けれれば良いものの、板厚より小さい穴を開ける技術がなく対応する事が出来なかった(基本的に板厚と同じ径までしか穴加工できない)ところ、今回の新製品は拡散接合という技術を用いた板を使用することにより、1枚あたり数⼗〜数百μmの板厚で70μmと200μmの穴が開いた板を重ねて接合して1枚の板にする技術を用い、薄板を重ねて接合することで洗浄性の向上、クロスコンタミの防止を可能としたものです。

よくある質問

Q)単品で購入し既設のホッパーに取り付けることはできますか?
A)基本的にはできませんので、ホッパーと併せての導入をおすすめしております。ホッパーとの接続部分に特殊な寸法の継手を使用しているためです。弊社でホッパーを製作いたしますのでご希望の容量などを記載のうえお問い合わせ下さい。

Q) 大きさの変更はできますか?
A) 排出口の変更は可能です。ホッパー接続部の径は変更できません。(φ200mm固定)

Q) 湿った粉にも有効ですか?
A) 湿った粉体には原則不向きですが、物性や条件により効果がある場合もございます。
ご使用の粉体を用いてテストが実施可能ですのでお問い合わせください。

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